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建築

一級建築士兼気象予報士が教える 西日対策

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西向きに窓を持つお家に住んでいる方の中には、夏の強烈な西日の影響で部屋の温度が上がることに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

その悩みを解決すべく一級建築士兼気象予報士が西日がもたらす影響と、その対策について解説します。

西日の影響

朝日との違い

朝日は西日とは反対に、東の方角から朝の時間帯に差し込みます。

夏の西日は部屋が暑くなるなどネガティブな印象を持たれる一方、朝日はそのようなことはありません。

その理由は差し込む時間帯の違いにあります。

朝日は夜の間に気温が下がった朝の時間帯に差し込みます。

一方で西日は一日中太陽にさらされ気温・室温ともに上がった夕方の時間帯に差し込むため、暑さに拍車をかけてしまうのです。

これが夏の西日は暑くてやっかいと言われる理由の1つです。

太陽の角度

夏の西日が暑いもう一つの理由が、太陽の角度です。

夕方の時間帯は太陽の角度が低くなるため、ほぼ真横から西日が差し込む状態となってしまいます。

そうなると屋根やひさしでは日差しを防ぐことができず、窓や壁に太陽の熱が直撃してしまうのです。

そうなることで部屋の温度もぐんぐんと上昇してしまいます。

西日対策

次にどのように夏の西日について対策をするのが効果的なのかを紹介します。

アウターシェード

アウターシェード YKKAP

https://www.ykkap.co.jp/consumer/products/exterior/outershade

窓の外側に遮熱性の高い布を張り、日差しを防ぐ方法です。

西日対策としては最も効果を発揮しますが、設置に手間やコストがかかるのが難点です。

外壁や窓枠に固定する必要があるため、新築やリフォーム時に西側の窓への取り付けをおすすめします。

よしず(すだれ)

近江産高級よしず タイナカ

https://tainaka.co.jp/store/021-17

価格が安く、手軽に設置できるのがよしず(すだれ)です。

ホームセンターなどで簡単に手に入り、取付用のフックも両面テープ等で簡単にくっつけられます。

アウターシェードと比べると遮熱性能やデザイン性には劣りますが、西日対策としては十分効果を発揮してくれます。

まとめ

西日を一度部屋の中に取り入れてしまうと、室温が上がる原因となります。

そのためアウターシェードやよしず(すだれ)を使い、窓の外で日差しをさえぎることが大切なポイントです。

しっかりと対策をとることで快適に過ごすことができ、さらにはエアコンの電気代をおさえることにもつなげることができます。

ぜひ参考にしていただき、暑い夏を乗り越えていきましょう。

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榎本裕一
榎本裕一
一級建築士/気象予報士
新卒でゼネコンに入社後、現場監督として公共施設、マンション、物流センターなど大規模建築物の建設に携わる。

一級建築士を取得後、注文住宅の設計に転職し現在までに累計100棟以上の住宅の設計を行う。

さらに気象予報士としてもTV局で気象サポートの仕事を行ない、建築と気象の二刀流生活を送っている。

【資格】一級建築士/気象予報士/SDGs検定合格
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