【書籍レビュー】『理科系の作文技術』

この本を読んで一番感じたことは、読みやすい文章=相手への愛だということです。
この建築気象ブログで計33記事を更新してきて、もっとわかりやすく読みやすい文章で情報を届けたい思いから『理科系の作文技術』を読むことにしました。
この本は以前読んだ中島聡著の『結局、人生はアウトプットで決まる』の中で、「文章とは情報を伝えるためのツールである」という本質を私に教えてくれた1冊です。と紹介されていたことをきっかけに知りました。
アンダーライン
次に『理科系の作文技術』を読む中で、私がアンダーラインを引いた箇所を抜粋して紹介します。
p15
いったい読者はこの文章に何を期待しているはずかと,一瞬,反省してみることを勧める.
これまで記事を書いている途中で、方向性を見失うことがたびたびありました。
それは”読者はこの文章に何を期待しているはずか”という意識が薄かったからだと思います。
今後は記事を読んでくれている方が何を期待してくれているのか、という部分をより意識して更新していこうと思います。
p33
表題か,あるいは書出しの文を読めばその文章に述べてある最も重要なポイントがわかるように配慮すべきである.
これまでは結論を後回しにして、ダラダラと文章を続けてしまうこともありました。
記事を読んでくれている方も、当然時間が限られています。
今後は表題や書出しに重要なポイントを書くことで、要点のつかみやすい文章とすることを心がけていきます。
p99
責任回避的な表現は避けて,「自分は・・・・・・と思う」,「・・・・・・と考える」と書くべきである.
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「ほぼ」,「約」,「ほど」,「ぐらい」,「たぶん」,「ような」,「らしい」,・・・・・・の類をできるだけ削ることも大切な心得の一つだ.
無意識のうちにぼかし言葉を多く用いていたと思います。
それでは伝えたいことも、伝わりづらくなってしまうのは当然です。
今後はムダなぼかし言葉の多用は避け、明確な文章を書けるよう心掛けます。
p103
レポートの主体をなすべきものは事実であって意見ではない
”事実と意見をきちんと書きわける” ”事実の裏打ちのない意見の記述は避ける”と本の中では書かれています。
私自身、今までは事実と意見の違いを意識せずに文章を書いていました。
今後は自分が書こうとしているのは事実なのか、それとも意見なのかを考えたうえで、表現方法に誤りのないよう文章を書かなければならないと感じました。
p133
一語を削れば必要な情報がそれだけ不足になるーーそういうふうに書くのが理科系の仕事の文章の書き方の理想だ.
文章同士をつなぐことばや、言い回しのことばなど、私の文章には削ることができる部分が多くあると気づかされました。
ムダなことばを多用してしまうことで、それがノイズとなり本当に伝えたい情報が伝わらなくなってしまうと感じました。
今後は明確で読みやすく、的確に情報を伝えることができる文章を書くことを意識します。
まとめ
- 目的を見失わない
- 結論ははじめに
- はっきり言い切る
- 事実と意見を混ぜない
- ムダを省き簡潔に
今後は上記の5つのポイントを守り、わかりやすく読みやすい文章を作成できるよう取り組んでいきます。
ブログ記事を読んでくれた方に、安全・安心・快適な暮らしを届けるために『理科系の作文技術』で学んだことを存分に活かしていきたいです。
理系で文章を書くことに苦手意識がある方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。