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建築

一級建築士が解説 室内物干し設備のタイプ別メリット・デメリット

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梅雨の時期の毎日続く雨やいつ降るかわからないゲリラ豪雨、さらには花粉症への対策として室内に洗濯物を干す方が増えています。

室内干しの設備にはワイヤー式、固定式、昇降式、スポット式と様々な種類の商品が存在しています。

新たに室内干しの設備を設置しようとしているけれど、どんな種類があってどれを選べばいいかわからない。という方へそれぞれのタイプのメリット・デメリットを一級建築士が解説します。

ワイヤー式

森田アルミ工業 pid4M

https://www.moritaalumi.co.jp/lp/

壁に取り付けた本体からワイヤーを引っ張り出してそれを反対側の壁に引っ掛け、そのワイヤーに洗濯物を干す形式です。

メリット

  • 価格が安い
  • 使用しないときは収納することができて目立たない

デメリット

  • 商品や干した洗濯物の量によってはワイヤーがたわむ
  • 洗濯物を干している間はそのスペースは使えない

普段は外干しや乾燥機で洗濯物を乾かすことがメインで、室内干しは補助的な位置づけで考えられている方におすすめです。

固定式

森田アルミ工業 kacu

https://www.moritaalumi.co.jp/product/detail.php?id=47

天井や壁にアイアン製等のバーを固定して、そのバーに洗濯物を干す方式です。

メリット

  • しっかりと固定されているため安定感がある
  • 重さのあるものでも干すことができる

デメリット

  • 洗濯物を干していないときでも物干しバーは隠すことができない
  • 一度固定してしまうと物干しバーの高さを変えられない

室内干しをするためのランドリースペースを確保することができ、室内干しをメインで考えられている方におすすめです。

昇降式

川口技研 室内用ホスクリーン昇降式(操作棒タイプ)

https://www.kawaguchigiken.co.jp/products/monohoshi/indoor-listable_bar

天井に取付けた物干しバーを必要に応じて上げ下げすることができる方式です。

メリット

  • 洗濯物を干した後に天井付近までバーを上げておけば、下のスペースを利用することができる
  • 洗濯物を干す時にバーを胸ぐらいの高さまで下げれば、干す作業が楽になる

デメリット

  • 価格が高い
  • 物干しバーを上げ下げする設備が故障するリスクがある

室内干しをするスペースが限られていて、洗濯物を干している間でも下のスペースを有効利用したり通行したい方におすすめです。

スポット式

ナスタ AirHoop エアフープ 天井取付タイプ

https://www.nasta.co.jp/product/utility/002.html

天井から輪っかの付いたポールを2本ぶら下げ、その間に物干し竿を通して利用する方式です。

メリット

  • 干したい洗濯物の量や部屋の大きさに応じて、2本のポールの間隔を自由に決めることができる
  • 天井からぶら下げたポールは取り外すことができ、使用しないときは目立たない

デメリット

  • 洗濯物を干している間は下のスペースを使用することができない
  • ポールの長さを変えることができるが、手間がかかる

使用しないときは取り外せた方がよかったり、物干し竿の長さを自由に決めたいという方におすすめです。

まとめ

室内干しの設備には大きく分けて次の4つのタイプがあります。

  • ワイヤー式
  • 固定式
  • 昇降式
  • スポット式

予算・干したい洗濯物の量・干すスペース・作業性を考慮して、ライフスタイルに合った室内干しの設備を選択するようにしましょう。

ABOUT ME
榎本裕一
榎本裕一
一級建築士/気象予報士
新卒でゼネコンに入社後、現場監督として公共施設、マンション、物流センターなど大規模建築物の建設に携わる。

一級建築士を取得後、注文住宅の設計に転職し現在までに累計100棟以上の住宅の設計を行う。

さらに気象予報士としてもTV局で気象サポートの仕事を行ない、建築と気象の二刀流生活を送っている。

【資格】一級建築士/気象予報士/SDGs検定合格
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