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建築

一級建築士兼気象予報士が教える 室内干しのコツ5選

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梅雨の長雨やいつ降るかわからないゲリラ豪雨、さらには花粉症対策と室内に洗濯物を干す機会が増えています。

そんな中、室内干し特有の生乾き臭に悩まされている人も多いのではないでしょうか。

そこで室内干しで効率よく洗濯物を乾かすコツを5つ、一級建築士兼気象予報士が解説します。

湿度を下げる

部屋の中に干した洗濯物を上手に乾かすためには、部屋の湿度をコントロールすることが大切です。

部屋の湿度が高いと洗濯物に含まれる水分が空気中に逃げていくことができず、結果的に洗濯物の乾きが遅くなってしまいます。

梅雨などのジメジメした時期は何も対策をしないと、部屋の湿度は70~80%まで上昇してしまいます。

このままでは洗濯物が乾きづらいため、エアコンの除湿機能等を使用して部屋の湿度を50%前後まで下げると洗濯物は乾きやすくなります。

サーキュレーターや扇風機を使う

部屋の中に干した洗濯物を効率よく乾かすためには、干した洗濯物のまわりの空気を動かすことが重要です。

なぜなら空気の流れが止まっていると、濡れた洗濯物の水分が空気中に放出されにくくなってしまうからです。

そこでサーキュレーターや扇風機を洗濯物にまんべんなく当たる位置に置くことで、洗濯物が乾く時間を短くすることが可能になります。

洗濯物同士の間隔をあける

濡れた洗濯物同士の距離が近いと、洗濯物周辺の空気の流れがさえぎられてしまいます。

そうなると洗濯物の周辺には水分を含んだ湿った空気ばかりが溜まり、洗濯物が乾きづらくなってしまいます。

こういった状況を防ぐためにも、こぶし1個分を目安に洗濯物同士の間隔をあけるようにしましょう。

タオル類は長さを変えて干す

タオルなどの長いものを二つ折りにしてハンガーに掛けると、濡れた布同士が密着してしまいます。

そういう状況では密着している部分の乾きは悪くなってしまいます。

このことを解決するためにタオルの端と端はそろえず、長さを変えて干すようにしましょう。

そうすることで布同士の密着を防ぎ、効率よく乾かすことが可能になります。

アーチ状に干す

洗濯物の長さの違いを利用してアーチ状に干す。これも室内に干した洗濯物をうまく乾かすためには効果的です。

アーチ状に干すことで、濡れた洗濯物周辺の空気がより動きやすくなります。

同じ長さの洗濯物同士が横に並んでしまうよりも、長さの異なる洗濯物を横に並べることで湿った空気と乾いた空気をより効率的に入れ替えることが可能になるのです。

まとめ

室内に干した洗濯物を効率的に乾かすコツは次の5つです。

  • 湿度を下げる
  • サーキュレーターや扇風機を使う
  • 洗濯物同士の間隔をあける
  • タオル類は長さを変えて干す
  • アーチ状に干す

簡単にまとめると部屋の湿度を下げ、洗濯物周辺の空気を動かす。この2つが重要です。

上手な室内干しのコツを知ってもらうことにより、外に干すことができないストレスを軽減することに貢献できれば嬉しいです。

ぜひ5つのコツを実践してみてください。

ABOUT ME
榎本裕一
榎本裕一
一級建築士/気象予報士
新卒でゼネコンに入社後、現場監督として公共施設、マンション、物流センターなど大規模建築物の建設に携わる。

一級建築士を取得後、注文住宅の設計に転職し現在までに累計100棟以上の住宅の設計を行う。

さらに気象予報士としてもTV局で気象サポートの仕事を行ない、建築と気象の二刀流生活を送っている。

【資格】一級建築士/気象予報士/SDGs検定合格
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