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建築

榎本裕一の資格遍歴

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大学卒業後、2011年4月にゼネコンの現場監督として社会人の1歩を踏みだしました。

朝早くから夜遅くまで、さらに休みの少ない働き方の中で色々な資格にチャレンジし合格をつかみ取ってきました。

小学生〜高校生までの間は野球に励み、大学時代はボウリングしかしてこなかったです。

そんな私が働き始めてから勉強に目覚め、様々な資格に合格してきた資格取得遍歴を紹介します。

2011年12月 二級建築士合格(22歳)

ゼネコンへの就職が決まり大学を卒業する頃には、建築業界で働くなら一級建築士になりたいという想いを持つようになりました。

就職前の最後の春休みは時間を持て余していたので、まずは二級建築士の勉強から始めることにしました。

本屋さんで参考書を買ってきて、図書館でノートに書き写すことからのスタートです。

4月になり働き始めてからも何か目に見える成果を早く出したい、という気持ちから勉強を継続しました。

出勤前の朝6時から職場近くのマクドナルドで勉強を続ける日々。

残業がかなり多い仕事で帰宅するのは基本的に23時頃だったため、夜の勉強は諦め朝の時間を有効利用する形を取りました。

学科試験の直前には、総合資格学院の直前講座を受講しました。

毎日の継続した勉強に加え総合資格学院の直前講座の効果で、はじめての挑戦で7月の学科試験に合格することができました。

実技試験に向けては勉強方法がわからなかったこともあり、学科試験の直前講座の流れで総合資格学院の実技対策講座を受講しました。

その甲斐もあり社会人1年目の2011年12月に、二級建築士の試験にストレートで合格することができました。

仕事はまだまだ下積みの状態で、毎日継続してきた勉強が結果につながったことで自分の中で自信を持てるようになりました。

2014年12月 一級建築士合格(25歳)

私が一級建築士の試験を受験した時は、受験資格に2年以上の実務経験が必須条件でした。

このことから、最短で試験を受験することができる社会人3年目の2013年の一級建築士試験に合格することを目標に勉強を始めました。

1回目の受験(2013年7月学科試験・10月製図試験)

二級建築士の勉強の際に資格学校に通うことのメリット(教材や演習問題を用意してくれる、勉強を進めるペースメーカーになってくれるなど)を感じていたので、2012年10月の勉強開始とともに総合資格学院に通い始めました。

あいかわらず残業が多く、休みも週1日の生活が続いていたため平日は朝6時から勉強し、休みの日には資格学校に通う日々を送りました。

総合資格学院の授業には予習・復習をしっかりとこなし、小テストや模試へは常に満点を取る気持ちで勉強を続けていました。

その甲斐もあり学科試験には、1回目の挑戦で合格することができました。

学科試験が終わり、次の実技試験に向けても引き続き総合資格学院に通うことになります。

7月末に学科試験が終わり10月初旬の製図試験までの2ヶ月弱の間、ストーレートでの一級建築士合格に向けて懸命に製図練習に明け暮れました。

しかし1回目の製図試験は、残念ながら不合格となってしまいました。

二級建築士試験・一級建築士の学科試験とストレートで合格することができていたため、不合格の通知を受けた際にはかなり落ち込みました。

2回目の受験(2014年10月製図試験)

落ち込んでいても前には進めないということで、2014年10月の製図試験に向けて再スタートを切ることにしました。

総合資格学院の授業料のローンは、この時点でかなり高額にふくれ上がっていました。

しかし製図試験対策を独学で1年間やり通す自信がなかったので、ここでもまた総合資格学院の製図試験対策講座を受講することにしました。

2014年3月から始まった授業では、建築業界で働く様々な職種の方に出会えたことが印象に残っています。

スーパーゼネコンの原子力発電所建設を担当している方、教科書にも出てくるような有名な建築家の事務所で働いている方、建築留学を終えオランダから帰国したばかりの方。

そんな方達と切磋琢磨することで、苦しかった勉強期間を乗り越えることができました。

次の試験で落ちてしまったら、また一年同じ勉強をしなければいけないのかという恐怖と闘いながら製図試験に挑むこととなります。

前回の試験で不合格となってから1年後、2014年の12月に2回目のチャレンジで一級建築士に合格することができました。

2017年12月 技術士 第一次試験(建設部門)合格(28歳)

一級建築士に合格してからおよそ2年間は、仕事に集中して取り組んでいました。

仕事の流れもおおよそつかめてきたタイミングで、また資格にチャレンジしたいという気持ちが湧き上がってきました。

建設業界で働く中で何か実務に役立つ資格はないかと探した結果、技術士の資格に行きつきました。

あまりメジャーな資格ではないですが、技術者として生きていくなら技術士の資格は権威のあるものとなります。

勉強方法としては本屋さんで参考書と過去問を買い、独学で進めました。

技術士の試験の情報は建築士や気象予報士に比べて少なく、情報収集に苦労した記憶があります。

とにかく参考書をノートに書き写し、過去問を繰り返し解くことで知識を定着させていきました。

仕事が終われば直接家には帰らず、カフェに寄ることで勉強時間を確保しました。

結果は1回目の挑戦で技術士 第一次試験(建設部門)に合格することができました。

技術士になるための第二次試験は、現在まで受験に至っておりません。

その理由としては実務経験年数・実務要件のハードルの高さ、試験内容が論文と口頭試験という対策の難しさからです。

実務において必要性を感じた時に、再度チャレンジしてみようと思っています。

2021年3月 気象予報士合格(32歳)

はじめに一級建築士である私が、なぜ気象予報士を目指したのかを説明させていただきます。

自然災害や異常気象が各地で多発する今の日本において、安全・安心・快適な暮らしを脅かされる状況が増えています。

一級建築士の知識に加え気象予報士の知識があれば、より多くの方に安心・安心・快適な暮らしを届けることができると考えたことが気象予報士を目指すきっかけでした。

1回目の受験(2018年1月)一般○ 専門× 実技×

試験の申し込みは済ませていたものの、勉強に手をつける時間を確保できないまま時間が過ぎていました。

いい加減勉強を始めないと間に合わないと焦った気持ちを抱え、2018年の元旦に勉強を開始しました。

1月末の試験まで時間がなかったため、学科試験の一般分野の合格に目標を絞りました。

勉強方法は本屋さんで買ってきた参考書をノートに写しながら知識を定着させ、過去問を3回ほど繰り返しました。

結果は狙い通りの学科試験一般分野の合格。

次の8月に行われる試験では、学科試験専門分野と実技試験の合格を目標に定めました。

2回目の受験(2018年8月)一般− 専門○ 実技×

1月の試験が終わってすぐに、学科試験専門分野の勉強に取り組みました。

勉強方法としては学科試験一般分野と同じく参考書をノートに書き写し、過去問を繰り返し解き進めました。

過去問で合格基準点を取ることができ始めたころ、実技試験の勉強にすすみました。

しかし実技試験の勉強の進め方が全く分からなかったため、プロの手を借りることにしました。

いろいろと講座を調べている中で、藤田真司先生の”藤田真司の気象予報士塾”にいきつきました。

理由としては他の講座に比べて料金がリーズナブルで、オンラインで受講可能なため仕事の行き帰りの電車内の時間を有効利用できると考えたからです。

電車内でオンライン講座を視聴し続けた甲斐もあり、実技試験の大枠が何とかつかめる所まで進めることができました。

試験結果は学科試験専門分野の合格、実技試験の不合格に終わりました。

実技試験についてはまだまだ力不足を実感した試験となりました。

3回目の受験(2019年1月)一般− 専門− 実技×

学科試験完全免除で迎えた3回目の挑戦。

8月の試験は仕事の都合で受験できないことが決まっていたので、絶対に1月の試験で決めてやると強い気持ちで勉強に励みました。

実技対策の暗記項目については、前回の試験勉強時に済ましていたので徹底的に過去問に取り組みました。

過去問を繰り返しているうちに、時間内に解け合格基準点も上回るレベルまでは達していました。

自分の実力を試したくて、試験前には”ウェザーマップ”や”てんコロ”の模試を受験しました。

そこで最終的には気象予報士試験に合格できる要因となる出会いを果たしました。

”てんコロ”の模試を受けた際に、模試の後で解説を行ってくれるのですが佐々木恭子先生の授業がすごく分かりやすかったのです。

それまでは暗記することで何とか乗り切ろうとしていたのですが、佐々木恭子先生の授業では天気のメカニズムから教えてくれたので天気図を見るのが一気に楽しくなりました。

模試を終えてから試験本番までは2週間程度しかなかったのですが、急いで動画講座を購入し片っ端から視聴しました。

すると今まで詰め込んできた知識が整理され、そういうことだったのかと腑に落ちることの連続でした。

しかし残念ながら実技試験には不合格でした。

もう少し早く”てんコロ”の講座と出会っていればと、後悔したのを覚えています。

次の8月の試験を受験できず、気象予報士への道は一旦諦めることになります。

4回目の受験(2020年1月)一般○ 専門× 実技×

2019年10月に転職し身の回りが落ち着いてきた頃、やり残している気象予報士合格へ向けての勉強を再開することにしました。

前回の挑戦での反省点は、暗記で乗り越えようとし過ぎていたことと自覚していました。

そこで今回は免除の期限が切れた学科試験の勉強から”てんコロ”の講座を受講し、一からコツコツと積み上げていくことにしました。

学科試験の講座でも”てんコロ”の講座は現象のメカニズムから解説してくれるので、本当の意味で理解して勉強を進めることができました。

そして迎えた2020年1月の試験では、学科試験一般分野に合格することができました。

5回目の受験(2020年8月)一般− 専門○ 実技×

引き続き”てんコロ”の講座で勉強を重ね、次の試験では学科試験専門分野と実技試験の完全合格に照準を合わせていました。

この頃には実技の問題を解くスピードも上がり、ある程度自信を持って過去問や模試に挑むことができていました。

試験の結果はというと学科試験専門分野のみの合格。

またしても実技試験は不合格、という結果に終わってしまいました。

どうやったら試験に受かるのか、もう分からなくなっていました。

6回目の受験(2021年1月)一般− 専門− 実技○

自分がやると決めた道、もう後に引くことはできません。

学科試験完全免除の、次のチャンスを逃す訳にはいきません。

もう一度”てんコロ”の動画講座を一から見直し、基礎から忠実に学び直すことにしました。

勉強中に感じたことは、近道しようと基礎を飛ばしてしまうと成果が出せないということです。

まわり道と感じるかもしれませんが、焦る気持ちを抑えて基礎からコツコツと積み上げることが大事ということです。

実技試験の過去問を繰り返し解く中で、今までとは違うこれはいけそうだという感覚をつかめていました。

しかし迎えた試験本番では、決して手応えがあったわけではありません。

もう落ちる訳にはいかないと、がむしゃらに1点1点を積み重ねようと泥臭く問題を解き進めました。

試験が終わり合格発表まで落ち着かない日が続きましたが、無事合格をつかみ取ることができました。

2022年7月 SDGs検定合格(33歳)

気象予報士に合格したものの、一級建築士と掛け合わせて活かせることがないかと模索する日々が続いていました。

その中で日本国内だけではなく、世界で求められているSDGsを通すことで勉強してきた知識を活かすことが可能なのではないかという思いを持ちました。

そこでSDGsについて調べていると、SDGs検定というものが存在することを知りました。

ただ漠然とSDGsについて調べるよりも、検定に合格するという目標があった方が身につくだろうと思い受験することにしました。

SDGs検定の基本の教科書に指定されている蟹江憲史先生のSDGs(持続可能な開発目標)を購入し、ノートに書き写しながら知識を定着させていきました。

試験は自宅のパソコンで受験するスタイルです。

結果は1回目の受験で合格することができました。

受験してみての感想は、日頃から意識的にSDGsに関する知識を吸収していないと合格は難しいのではないかということです。

基本の書籍1冊では試験全体をカバーすることができず、世の中のリアルタイムな流れを理解する必要があると感じました。

最後に

社会人になってからは、働きながら勉強を続ける日々でした。

20代のうちは仕事ではまだまだ下積み期間で、間に見えるような成果を出すことは難しいです。

そんな中、自らが目標に定めた資格に合格できると大きな自信となります。

その自信が仕事にもつながり、人生に好循環がもたらされると感じています。

30代になって考えることは資格はインプットのためではなく、アウトプットのために活かさなくてはならないということです。

資格を取っただけでは、人生に何も大きな変化は起こりません。

その資格を活かして自らがどのように行動していけるか、そこが重要だと感じています。

働きながら資格取得を目指す方の参考になればと思い、私の資格遍歴をまとめさせていただきました。

参考にしていただければ幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ABOUT ME
榎本裕一
榎本裕一
一級建築士/気象予報士
新卒でゼネコンに入社後、現場監督として公共施設、マンション、物流センターなど大規模建築物の建設に携わる。

一級建築士を取得後、注文住宅の設計に転職し現在までに累計100棟以上の住宅の設計を行う。

さらに気象予報士としてもTV局で気象サポートの仕事を行ない、建築と気象の二刀流生活を送っている。

【資格】一級建築士/気象予報士/SDGs検定合格
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