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建築

一級建築士兼気象予報士が教える 快適な室内環境のつくり方(夏編)

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日中の最高気温はゆうに35℃を超え、夏のあいだはエアコンの冷房なしでは過ごすことができない気候となっています。

エアコンの冷房を使う時の悩みとして部屋の中が冷えすぎたり、そうかと思えば暑くなってきたりと温度のコントロールが難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで一級建築士兼気象予報士が、夏の快適な室内環境のつくり方を解説します。

快適な室温と湿度

夏の快適な室内環境とは具体的にどのような状態なのでしょうか。

それは室温は28℃以下、湿度は60%以下の状態です。

ここで重要なのは温度だけではなく、湿度もしっかりとコントロールすることです。

温度が低くても湿度が高い状況では、室内であっても熱中症のリスクは高まります。

それではどうやって温度と湿度を測定すればいいのか、次におすすめの測定方法を紹介します。

測定方法

部屋の温度と湿度を正確に測定するのにおすすめの機器は株式会社エー・アンド・デイのみはりんぼうWです。

温度と湿度の測定のほかにも、夏は熱中症、冬はインフルエンザの危険度を教えてくれる機能もついています。

サイズはヨコ47mm×タテ82mm、重さは約40gと手のひらサイズです。

本体の背面には凹みがあるため、部屋の壁に設置することができます。

測定場所

そんなみはりん坊Wを我が家では、リビングと寝室にそれぞれ一台設置しています。

エアコンの風が直接当たってしまうと部屋全体の室内環境と誤差が出てしまうため、リビングと寝室は次の場所に設置しています。

リビング

エアコンとは対角の位置、かつ家族みんなが確認しやすい場所。

寝室

収納の陰でエアコンの風が直接当たらず、入り口横で確認しやすい場所。

高さはモニターの数字を確認しやすいように、どちらの部屋も床からおおよそ1.5mの位置に設置しています。

まとめ

部屋の温度と湿度を測定する習慣がないときは、自分の感覚を頼りにエアコンの温度の上げ下げを行っていました。

しかしそれでは家族間の感覚に差が出てしまったり、ひんぱんに温度の上げ下げを行ったりと快適な室内環境をつくり出すことは難しい状況でした。

みはりんぼうWを設置してからは温度28℃以下、湿度60%以下という明確な目標値が目に見えるかたちとなり、温度と湿度をコントロールすることが非常に楽になりました。

湿度が10%上がると体感温度も1℃上昇するといわれています。

温度と湿度の両方をコントロールし、家族みんなが快適に暮らすことができる室内環境を手に入れてください。

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榎本裕一
榎本裕一
一級建築士/気象予報士
新卒でゼネコンに入社後、現場監督として公共施設、マンション、物流センターなど大規模建築物の建設に携わる。

一級建築士を取得後、注文住宅の設計に転職し現在までに累計100棟以上の住宅の設計を行う。

さらに気象予報士としてもTV局で気象サポートの仕事を行ない、建築と気象の二刀流生活を送っている。

【資格】一級建築士/気象予報士/SDGs検定合格
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